工場は自然採光と通風を求められていたため、四周に大きな開口部を設けています。上の写真は工場の東面(中庭面)と南面の開口部の写真です。中桟付きの住宅用引違サッシを二段重ねにしています。透明硝子と型硝子を市松にして巨大な壁面をヒューマンスケールに分割しています。
左の写真は西を向いて工場全体を納めたアングルです。少し分かり難いですが突き当りは搬出入用のオーバースライダーが5台あります。全てFRP製で明かりを通し採光を確保しています。
(撮影:上左共 GEN INOUE)
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右の写真は工場内の北西の角のあたりを撮影したものです。左端に映っているのが西面のオーバースライダーです。工場棟の北側は将来増築が予想されるため、正面の壁(北面)の高窓は東端まで約60m通しています。腰窓の様に見えますがこれでもH1.8mあります。(撮影:右 GEN INOUE)
日が暮れて間もない工場南面のファサードです。深い軒の奥に障子が並ぶ景色が、直接往来に晒されていたことはあまりないと思いますし、そもそも今となっては障子そのものが日本人にとって身近な要素ではなくなりつつありますが、形を変えて古のエッセンスが残ることは悪くないと思います。光を通すことで一変する表情こそ障子のエッセンスではないかと考えます。
(撮影:GEN INOUE)