師である吉田さんがリフォームの依頼を受け,「君が京都でやっていた有孔折板を使って外壁を担当してくれ」と声をかけてくださり担当したものです.
屋内のリフォームと合わせるため,北側前面道路から奥へ向かう東面にも有効折板を回り込ませる必要があり,限られた予算では全面を覆うことはできませんでした.そのため,既存のどこを残しどこを覆うかを見極めることがポイントになりました.
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普段は部屋という箱が組み合わさったものとして建物を捉えていますが,改めて外壁に焦点を絞って捉え直すと,幾重にも折り曲がながら水平に延びる面で覆われたものとして見えてきます.水平に延びる面は上下に重なり全体を覆うため,特に水平のアーティキュレートを明確にするルールを決めました.既存と新設が複雑に関わる玄関まわりも,このルールを意識して残す部分と覆う部分を見極め整理しました.
▲左から順に,前面道路から奥へ向かう東側壁面 / ファサード上端 / ファサード下端