A renewal of gymunasium | 伊波一哉建築設計室

一階平面図
　最寄駅から近く，徒歩やバスでの来館を想定した市民体育館の建て替え計画．一階には主にメインアリーナ，サブアリーナ，ジム，カフェと事務機能やバックヤードがある．
　敷地の四周すべてが通りに面している．南側は河川敷のある川と，東側は公園と，北側西側は住宅地と向き合っている．
　東側道路は相互通行になっていて，南東角で南北に延びる道路に突き当たりＴ字路を構成している．突き当たった先の道路は東側道路を起点に，南側は南へ向かう一方通行，北側は北へ向かう一方通行になっている．そのため，住宅地から最も遠い南東は車回しのあるエントランスを設けるのに適している．
　南側道路の反対側は立派な桜並木になっている．それと向かい合うこの施設のカフェは絶好の鑑賞スポットになるはずだ．
　既存の樹木や石碑のある敷地の西半分は広場として残し，そこと向かい合う位置にジムを設けている．
　北側道路に面しては搬入車両や大会などの関係者が利用する駐車場と車路を設け住宅地との干渉帯としている．

二階平面図
　二階には主にメインアリーナの客席及びホワイエ，道場とランニングステーションがある．
　ランニングステーションは，概ねジムの上部且つメインアリーナの客席下部に位置している．広場から屋外階段で直接アプローチでき，それと反対の出入り口からはペデストリアンデッキが川の土手に渡っている．
　また，東側道路の対面にある公園は近隣の公共施設や学校とと隣接しているが，この施設の二階ホールからはペデストリアンデッキで繋がっており，公園がジャンクションのように機能している．