的を得た感覚がない

GO TO が一旦停止らしい。そもそも、なぜ今GO TO ?と思っていたので止まったこと自体は不思議ではないのだが、進むも止まるも政府の意図を明確に聞いた記憶がない。経済対策の産業振興のためとか、ウィルスが拡散し始めたからというような場当たり的なことは言っていた気がするが、私が知りたいことはそういうことではない。それがなぜGO TO なのか?ウィルスの拡散を抑制しながら経済支援する他の方法がなぜダメだったのか?そもそも考えたのか知りたい。拡散抑制にはふらふら出歩かない方が良いだろう。経済対策なら直接費用を負担する方が効果的なのではないか?と単純に思うが、現実に予算もないしバラマキ批判を受けたくないから、世論やマスコミの突っ込みにビビったか忖度した結果の落としどころがGO TO だったのかな?と邪推をしてしまう。

このまま中途半端な対策がズルズル続いた場合の経済対策の費用が、いずれ短期集中型経済対策の費用を上回る時期が来ると思うのだがそれはいつなのだろうか?知りたいところだ。でも、政府は絶対言わないだろう。達成できなかったとき責任を問われるから。しかし、国民の一人として政府に期待することは、「これこれのシミュレーションを比較した結果、政府としては、これやあれやの目的を達成するためにこの方法が適切だと判断した。そのためにはいつまでに結果を出さないとより状況が逼迫するので是非協力して欲しい!」というようなことを言って欲しい。今こそ世界最高のスパコン富岳と優秀な学術会議の出番ではないかと思うが、今の政府にそれを期待するのはむりかぁ。

その一方で、マスコミにはもっと知りたいことを政治家から引き出して欲しい。今後取材ができなくなるから政治家におもねっているのか、そもそも一記者として知りたいことがないのかズレているのか、なんにせよそうだとするなら記者として自己否定しているようなものだ。また、国民としても自分の意見を持った上で報道を見聞きした方が良いように思う。政府からもマスコミからもなんか手ごたえを感じないのは、国民からのそういう緊張感が足りないせいなのではないだろうか。このままだとジョージ・オーウェルの描いたディストピアになってしまう。

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