君たちは若いが、勝負師でもあるはずだ。負けとして受けとめてはどうだろう。相手にでも勝負にでもなく、ウィルスというのも正確ではない。ウィルスに準備の出来ていなかった社会に負けたのだ。もっといえば不測の事態に備えていなかった現実に。
これは私自身も含めた社会を運営している大人の責任で、我々大人はそのことを認め、恥じ、肝に銘じて前に進むしかない。しかしそれは生涯やり続けてはじめて意味を成すことなので今すぐできることではない。だから、今は球児にエールを贈る。
これは緒戦の負けにすぎない。君たちは将来野球を続けるもの、ウィルス学者になるものなどあらゆる方面に進むだろう。そこで、失敗を認め、恥じ、肝に銘じて悪戦苦闘する大人に出会うはずだ。一緒に闘おう。